まつ毛エクステやまつ毛パーマなどの目元の施術をするためには、美容師免許及び美容所登録が必要なことはすでに周知されていますね。
通常、美容室を開業する場合はシャンプー台などの設備や大掛かりな内装工事が必要になってくることが多くあります。
では、髪の毛を扱わないアイラッシュのみの場合はどうでしょうか。
今回は自宅サロンで美容所登録をした私の経験をもとに記事を書いていきます。
美容所登録に必要なこと
美容所登録をするためにはあらかじめ保健所に届け出をし、確認検査を受けなければなりません。
①美容所の構造の概要図
②従事する美容師が2人以上の場合は管理美容師資格認定講習会の修了書(写し)
③健康診断書
④美容師免許書(写し)
⑤登記事項証明書(法人の場合)
⑥住民票の写し(開設者が外国人の場合)
⑦手数料(約2万円)
登録までの流れは以下になります。
内装の改装などをする前に、事前に保健所へ図面を持参して相談に行き、
審査基準をしっかりと確認をしてから進めましょう。
開業の10日前までに必要書類と手数料を準備して提出します。
開業前に構造や設備について基準をクリアしているか保健所の職員が検査にきます。
立ち入り検査で基準を満たしていた場合は確認書が発行されますので、保健所に受け取りに行き完了です。
無事オープンができます。
自宅サロンで注意すること
自宅サロンはテナントなどと違い、大掛かりな内装工事などをせずに費用を安く済ませれることが魅力です。
その反面、間取りなどは制限されていますので注意する点もあります。
私が大変だった部分を例に挙げてご紹介します。
美容所とプライベート部分を完全に分けないといけない
美容所としてして使用する部屋までの動線に、まずは出入り口の玄関があります。
玄関からお客様をお出迎えしますので、この玄関はプライベートで使用することができません。
一軒家の場合、別の玄関や外からの出入り口がある場合はそちらから出入りが可能ですが、
無い場合にはNGです。
流水設備が必要
美容所として使用する場所に洗い場が必要です。
我が家の場合、キッチンや洗面所はありますが、美容所として使用する部屋の内部にはありませんでした。
そのため、水回りがあるキッチンまで美容所として登録をする場合、プライベートでキッチンを使用することはできません。
それは現実的に無理ですので、美容所として使用する部屋に洗面台を増設しました。
仕切りに壁が必要
プライベート部分とサロン部分は明確に仕切られていないといけません。
カーテンでの仕切りの場合、簡単に開け閉めができて明確な仕切りとはなりませんので固定した壁などが必要です。
私の場合、不浸透性材料でのパーテーションなどを固定しました。
ただ、パーテーション等の可否は地域によっても異なると思いますので必ず確認してください。
不明だった点のまとめ
美容所登録をするために必要なことはネットで調べるとたくさん出てきます。
ただ、情報が多すぎて本当に必要なのか分からない点もありました。
そして管轄の保健所によっても細かい点が違うこともあるようです。
- シャンプー台は必要なのか?
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洗髪行わないサロンで洗髪設備の設置を緩和している地域の場合、必要ありません
- ごみ箱や容器の大きさは決まっているの?
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特に規定はないようです。
私はステンレスの容器に「消毒済み」「未消毒」と明記しました。 - 消毒設備は何を準備すれば良いの?
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規定に従って準備しますが、私の場合は「次亜塩素酸」「エタノール」「逆性石鹸」を準備しました。
消毒薬で必要な消毒ができますし、私の住む地域では紫外線消毒器は必須ではなかったので購入しませんでした。
まとめ
自宅サロンは低予算でできることが魅力的ですが、間取りなどの制限があるため美容所として登録するには少し難易度が高いかもしれません。
今回は私の経験をもとにご紹介しましたが、地域によっての基準や判断が違うことが多くありますので、参考程度に頭に入れていただき、実際には管轄の保健所にしっかりと確認してから進めることが確実です。
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