自己肯定感は人生において非常に重要な役割を果たす心理的要因の一つです。
シングルマザーの場合は、いない父の役割をも果たしながら子育てをしないといけないのでついつい日常に追われて生活してしまがちです。
そのため子どもの奥底の気持ちを理解してあげることが後回しになってしまうこともあるかもしれません。
子育てが終わるころに振り返ってみて、後悔のないような子育てをしたいと、私自身いつも思っています。
私の娘は繊細な気質でもっと自分に自信を持てば生きやすいのになーと
よく思っていました。
私自身も小さいころから自分に自信がなかったので、その気持ちはよく分かりますが、そもそも自己肯定感とは何なのでしょう?
自己肯定感とは?
自己肯定感とは、ありのままの自分自身を受け入れ、自分を認めることです。
これは自己評価とも関連していて
これからの時代を力強く生きるためには必要不可欠なものです。
親自身の自己肯定感の低さも影響していて
親の接し方によっても将来子供が生きづらさを感じたりすることに
繋がってしまうようです。
逆に自己肯定感が低い人は「自分を肯定できない」=「自己否定が強い人」で、いつも自分を責めてしまい生きづらく感じてしまいます。
子どもの自己肯定感が低いと・・・
では、自己肯定感が低い子供には、どのようなデメリットがあるのでしょうか?
自分で決めることができない
自分自身に自信を持ちにくく成功への自信も低くなるため
自分で決断ができにくくなってしまいます。
挑戦できない
失敗を恐れて新な挑戦に積極的に取り組んだりすることができず、
努力をすることができなくなってしまいます。
周囲の目を気にしがちにもなります。
落ち込みやすい
低い自己肯定感によってストレスや不安に対処する力が弱まってしまい、
困難な状況に対処しにくくなったり、心理的な問題のリスクを高めたりします。
何か失敗をすると自分を責めて落ち込んでしまいます。
他人をすぐに批判する
自分自身に対する不安感から他人を批判したり、いじわるをしてしまいます。
それによって自分を守ろうとして自分を高めようとすることがあります。
デメリットを取り上げましたが自己肯定感が低い=悪ということではありません。
どんな自分でもOKという自分を全て認めてあげれることが大切なんです。
自己肯定感が高まるとどうなる?
子どもには自己肯定感を低い状態でいてほしくない、
では逆に自己肯定感が高まると、どうなるのでしょう?
何事にもチャレンジできる
何事にも積極的に行動することができて、失敗を恐れずに挑戦することができます。
たとえ失敗したとしても必要以上に落ち込みすぎたりせずに
経験を次に活かすことができます。
そしてまた目標に向かって努力することができます。
周囲と自分を比較しない
自己肯定感が高い子は自分自身を認めて自分らしくいるので
周りの友達を比べたりせずに行動できます。
そのため周囲に左右されたり、不安や焦りを感じたりすることが少なく
堂々と振舞うことができます。
自分も他人も大切にできる
自己中心的な考えではなく、相手の立場にたって物事が考えられるようになります。
精神的に安定していて他人のことも受け止めることができ、
素直に人の話も聞けます。
自己肯定感の高め方5選
子どもの自己肯定感の高め方や
親が子供に対してできることを見ていきましょう
①褒める
叱ることを減らして褒めるを増やしましょう。
叱られてばかりの子は自信をなくしてしまいます。
私は以前は「褒める」よりも断然「叱る」が多い母でした。
叱ることが多かった頃、明らかに子供のやる気が低下していくのに気付き、ハッとしました。
私自身の過去と比べたり、他の子と比べたり、私の理想を押し付け、子どもを否定してしまっていたのです。
そこで見直して分かったことは、
今子供ができていることに焦点を当てて褒める
単純ですがこのことがとても大切です。
褒めることは日々の小さな結果で良いんです。
褒め方のポイントとしては「〇〇できてうれしいね」という風に褒めポイントの事実を伝えて子どもの気持ちに共感をすることです。
褒められ、小さな成功体験を子供が感じることによって自己肯定感も高まっていきます。
もちろん𠮟るべき場面ではしっかりと叱ることも大切ですが、その場合、危険なことや人に迷惑をかけることだけは叱る、という風に決めておけば良いですね。
②コミュニケーションをとる
子どもの気持ちや考えに耳を傾けて話を最後までちゃんと聞きましょう。
そしてたくさん認め、共感を示すことが重要です。
子どもの喜び、悲しみ、怒りなど様々な感情を無視せず受け入れる姿勢を示してあげましょう。
また、親子で一緒に何かをしたり、お手伝いをさせるなどをして成功体験を親子で共有することも重要です。
子どもが何かを達成したときには言葉もそうですが、笑顔で抱きしめるなどの非言語コミュニケーションでの共感を表現しましょう。
③子どもに無償の愛を伝える
「大好きだよ」「いつでも味方だよ」「生まれてきてくれてありがとう」という言葉を子供に声に出して伝えましょう。
照れくさいかもしれませんが子供はしっかりと親の愛情を感じて安心することができます。
言葉だけではなく、抱きしめて無償の愛を伝えることも大切です。
愛を伝えるため、愛を与えるために抱きしめることで、ただ存在していることに感謝していることが子どもにしっかりと伝わります。
入眠時や朝の起きがけには人間の潜在意識に入り込みやすいので
子どもへの愛情をこめた言葉はこの時にかけてあげるのが効果的です。
④長所を伸ばす
「ここがだめ」や「もっと頑張らないと」などダメ出しをされるとやる気がなくなりますよね。
「いいね」「頑張ってるね」という風に、出来ていないところにばかり目を向けず、出来ているところを褒めましょう。
子どもは自信がないと迷ってなかなか挑戦ができません。
そのため、大きな目標ではなく小さな目標を設定して挑戦をしましょう。
小さな挑戦をして確実に結果を出すことによってやればできるという自信につながります。
親はそっと背中を押してあげましょう。
それにより子供自身がもっと頑張ろう、という気持ちになって自主性が高まります。
また、子どもに小さなことでも良いのでさまざまな経験させましょう。
チャレンジをして成功体験を積むことで達成感を感じて自信がつき、それによって短所も一緒に伸びていきます。
⑤子どもの意思を尊重する
子どもに決めさせて上げれるものは尊重して決めさせてあげましょう。
子どもの人生のハンドルは子ども自身に握らせてあげることが大切です。
ではどのようにするのか、それは・・・
親が評価をしない
ことです。
親の価値観で決定するのではなく、代わりにポジティブな言葉や励まし、サポートをしてあげましょう。
親に共感されると子供は自分が大切にされていると感じ、安心感をもたらします。
私自身、自分の経験から子供が失敗しない道順を進ませてあげたく、口出しすることが過去によくありましたが、振り返ってみたときに子供にとっては「自分の意見は尊重されていない」「我慢した」という思いでいたようでした。
やはり子供の人生なのだから子供が満足できる人生を歩んでほしい、そうなるとやはり失敗しても良いから自分で決めるということが大切だと思います。
たとえ失敗しても成長の一部ですし、親は失敗をしても構わない、失敗から学ぶ機会として捉える姿勢を育みましょう。
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