離婚したいけど資格もなく先行きが不安、現在ひとり親だけど美容の道に進みたい。
そんな風に考えている方、
シングルマザーとして、美容師免許を取得し、新たなキャリアに挑戦することは可能です。
ここでは高等職業訓練給付金を利用しながら美容師免許を取得するステップを解説します。
私もこの制度を利用して美容師免許を取得しました。
高等職業訓練促進給付金とは
就職に有利で生活の安定に役立つ専門資格を取得するため、養成機関で1年以上修行する場合、給付金が支給されます。
【対象者】児童扶養手当を受給している方
【対象資格】看護師、准看護師、保育士、介護福祉士、理学療法士、作業療法士、美容師、理容師、調理師、製菓衛生士、歯科衛生士、歯科技工士、等の国家資格
シスコシステムズ認定資格、LPI認定資格等の民間資格(情報関係に限る)
【給付金】課税世帯70,500円/月 非課税世帯100,000円/月
※最終1年間のみ月額40,000円増額して支給
【修了支援給付金】課税世帯25,000円 非課税世帯50,000円
詳しくはお住いの都道府県または市区町村に問い合わせてください。
経済的な負担の軽減、スキルを習得、キャリアの安定性という利点の多い制度です。
美容師免許取得の流れと要件
美容師免許を取得するためには、一定のプロセスと要件を遵守する必要があります。
1.美容学校への入学
まずは認定の美容学校に入学をすることです。
お住いの地域の美容学校を調べて資料請求をしてみましょう。
私は働きながら通いたかったので3年間の通信にしましたが、早く資格が欲しいという方は、2年間の昼間課程もあります。
また、美容所従事者(美容室で働く人)と美容所非従事者のコースにも分かれます。
ご自身の生活にあった方を選択してください。
通信課程の入学募集は年2回です。
春(4月)
秋(10月)
2.学習と実習
学校では美容の基礎知識やカット、パーマなど技術を学び、実技以外の学習は下記となります。
①美容技術理論
②保健
③香粧品化学
④関係法規
⑤文化論
⑥運営管理
⑦衛生管理
通信制度の場合は、決められた機関に課題を郵送し、限られた期間の通学の中で技術を学びますので,昼間生よりも自宅での練習は必要になってくると思います。
3.免許試験の受験
厚生労働大臣の認可している学校で、指定された課程を修了し、ようやく受験資格が得られます。
美容師国家試験は年2回実施されます。
シングルマザーで子育てしながら美容師免許を取得しました
私の場合、もともと美容業で働いていたのですが、自分で生計を立てていくにあたって、
美容の仕事の幅を増やしていきたいと思い、給付金制度を利用して美容師免許の取得をしました。
私が美容業に入ったその昔、エステでまつ毛パーマの施術もしていました。
2008年の法改正で美容師免許必須となるまでは...
せっかく技術があるのに免許がないがためにくやしい、という思いをずっと持っており、離婚をきっかけにこの制度を知ることができ、アイリストとしての美容師免許取得をする決意をしました。
私の実体験ですが対象資格や自治体によって異なる場合があると思いますので参考程度にみてください。
まず私は「児童扶養手当を受給している方」に該当するのか?という全く無知なところからでした。
これは離婚後に手続きをして決定されますが、
私の場合、離婚前は夫の扶養内パートで働いていて月10万円前後の収入でしたので、これは対象者に該当しました。
対象の収入は扶養人数によって異なりますが、私の場合、前年の確定申告時にはまだ離婚していませんでしたので扶養人数ゼロでした。
気になる学費ですが・・・
通信課程は昼間課程よりも安い です。
次に美容師免許を取得するにあたっての学校選びですが・・・
私は昼間課程ではなく通信課程を選択しました。
通信課程でも高等職業訓練給付金制の度利用は可能です。
必ず入学前に自治体に相談をして希望する学校が対象の学校かを問い合わせましょう。
美容師の通信課程は3年間で年に数回、決められた日にちに学校へ行き、あとは課題を提出するというものでした。
子育てと仕事を両立しながら資格取得できたのはとてもありがたかったです。
入学前(1年次分) …420,000円
入学時教材代 …120,000円
2年次 …250,000円
3年次 …340,000円
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合計 約1,130,000円
その他、実習に必要な消耗品がなくなると購入するので、練習量が多いとそれだけ買い足す量も多くなります。
「オールウェーブ」のローション
「カット」のウイッグ
それ以外は、通学にかかる交通費・駐車場代がかかりました。
まとめ
子育てや家事をしながら学校に行き、学び、資格を取得するということはラクにできることではありませんが、将来の自分と子供を守るために、一歩踏み出してみる勇気を出して良かった、と私は思っています。
そして、やりたいことを叶えるための資格取得に給付金は本当に本当にありがたい制度でした。
今、悩んでおられる方も、是非参考にしていただき前向きに進めていくと、明るい未来が待ってるのではないかな?と経験をした私はそう感じます。
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